相続財産に負債が含まれている場合には、その負債を受け継ぎたくはないものですよね。そうした場合には、相続の放棄をすると、負債の返済を自分がしなくてもよくなります。ですが、相続の放棄は、財産すべてに対して行わなければならないのが原則です。プラスの財産があっても、それも含めてすべて放棄をすることとなります。限定承認というやり方もあるのですが、それは財産の中身に関して、負債があるのかどうか分からない場合にするもので、もちろん様々な制限が加えられています。具体的に言うと、時間的な制限があります。
相続が開始したことを知った日から、三ヶ月以内にその意志を示さなければ、単純承認をしたものとみなされてしまいます。負債もすべて自分のところにやってくるので大変です。難しいことが面倒であれば、相続放棄をするのが一番手っ取り早いです。相続放棄は、非常に簡単にすることができます。裁判所に対して、伸述書の提出をすればそれで終わりです。家庭裁判所に対して届け出をするだけで大丈夫ですから、基本的には誰にでも行えることです。後日、自宅に受理通知書というものが届くので、それだけですべての手続は終了します。
最初から相続人ではなかったという扱いになるので、難しいことは一切要求されることがありません。申述書の雛形は、ネットでダウンロードすることができます。20歳以上の場合とそうでない場合の二つの書式があるので、その点だけ気をつけておきましょう。書き方もそう難しいものではありません。費用も、戸籍謄本や切手代ぐらいのものなので、二千円もあれば足りてしまいます。たったそれだけの費用で、親が作った負債をも免れることができるわけです。
● 参考情報
葬儀ライター柳の葬儀まとめ
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